入管法違反幇助事件をもとに小説化したものです

司法関係者ほれみたことか

国際社会でも話題になる

現在、執筆中です。

「この事件はいつだったけ、長いよね」
と鄭志明が切り出すと

「うん2010年6月だよ」
と長崎が相槌を打つ。そして、

「もう3年になるんだ」

鄭志明は長崎の事件のことを話しだした。

鄭志明は長崎の事件のニュースをテレビでみて、知り合いの弁護士に相談したら、
何かの間違いだと言われたと話す。
誤認逮捕は、日常的にあることだから、すぐに釈放されると断言したというのですと言う。

不法就労の幇助罪は不法就労幇助罪で罰するので間違いなく釈放されると断言したと言われたと言う。
この弁護士は、中国人の不法就労事件は何件もやっているので入管法は詳しいと言いう。

鄭志明はさらに話しを続けて、
このニュースは、中国系の新聞にも大きく出たので、有名だというのです。
再逮捕され、起訴になったので、びっくりしたとこれまでの経緯をイッキに長崎に説明した。

「やっぱり、日本も中国と同じですね」
「私ね、この事件をみて、日本の本性が現れたと思ったんですよ」
「日本が怖くなったよ」
と鄭志明が言う。

「そうですか、権力を持つと怖いですよね」
と長崎が言うと、

「新聞の記事を見ましたか」
と鄭志明がたたみかける。

「新聞の記事は見ないが、インターネットのニュースは見ましたよ」
「会社名わたしの名前と住所以外は、まったくウソですね」
と長崎が冷静に言う。

すると鄭志明が
「新聞は、Y新聞とS新聞に記事がでましたよ。
「テレビはね、長崎HKも含めて全部出たよ。お昼だけですけどね
でもね、鄭志明新聞とM新聞と長崎新聞は新聞買ったんですけど出てなかったですよ。」
新聞の記事をとっているのであげましょうか」

と鄭志明は、長崎の関心を引きつけるように話を続ける。


「もう、見たくもないよ」
と長崎が言うと。

鄭志明は、自分のことのように少し逆上下かのように話を続ける。
「おかしいですよ、入国させたと書いてあったけど、彼らは、すでに日本にいるから入国するはずがないですよね」
「入管法を見て、作文してるのだろうって、弁護士は言ってたけど」

鄭志明は新聞記事を暗記でもしてるように、
次々と記事の矛盾点をあげて言った。

長崎には、鄭志明が事件のことをまくし立てるように言う、
その真意がわからなかった。

「警察は、事件をでっち上げるんですよ」
「記事には、警察の誰から聞いたとは書いてないでしょう」
「報道は、ニュースリソースを明らかにしないことが前提ですから、警察はこれを使うのですよ」

「公には言わないで、裏で虚偽情報をいうのですよ、新聞は、誰から聞いたとは言わないので、安全なんですよ。」

「新聞社に、誰から聞いたのか、
ニュースリソースを明らかにせよと言っても、絶対言わないでしょう」

「だから報道なんて、やりたい放題ですよ」

とこんどは長崎がまくし立てるように言う。

「やっぱしね、中国と同じですね。」
「警察が、会見して言うとね警察に抗議や質問がいきますよ」
「中国の新聞はね、警察が裏で言ったことを、そのまま書くんですよ」
「警察の誰が言ったって書かないから、警察は言われたらノーコメントでいいんです」
とオウム返しのように鄭志明が言う。

鄭志明は珍しくビールを少し含むと、話を続ける。

「警察が裏で言うことは、共産党が言うのと同じですよ」
「中国人でもわかる人は、新聞の記事は信じていませんからね」
「でも、一般の人は、新聞の記事が正しいとして信じますけどね」
「信じないで、抗議すると逮捕されますからね」

と鄭志明が言うと、長崎が整理でもするように

「要は、共産党支配下の警察が、警察の思うように、マスコミを情報操作するけど、一部のインテリはわかっている。」
「けど、・・・・多くの国民は信じた振りをするということですか」

と長崎が言うと、
「信じた振りじゃなくて、信じますね」
「でも、ちょっとだけ、信じた振りする人もいますよ」

「新聞社に質問したり抗議すると、新聞社は警察に裏で密告するんですよ」
「日本も同じですよ」

と鄭志明がもの足りないように補足する。


「気に入らなきゃ逮捕するんだよ」
と長崎が話を切り出して、

長崎はビールを傾けてさらに続ける。、

「習近平さんとか胡錦涛さんとか、個人的には良い人かもしれないね、たぶん良い人だと思うよ」

「共産党のトップだから、共産党を守るために、人民を監視し、人民から搾取してるんだよ」

「人間は欲望の塊だからね。欲望があるから生きていけるんだよ」

「衣食住って言うじゃない。これをある程度満足するのはわかるよ、次はセックスだろうね、次は金だよ、次は名誉だよ」

「中国の場合は、共産党を利用して地位を手に入れると、自然に金が手に入り、女も手に入るからね」

黙って聞いていた鄭志明が、話を受けて続ける。